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「山岳科学センター(MSC)」の設置について

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 このたび国立大学法人筑波大学(学長:永田恭介,以下「筑波大学」)では,山地と森林に関わる様々な学問分野が結集した山岳科学確立のために、4月に山岳科学センター(MSC:Mountain Science Center)を設置いたします。

センターの目的

このセンターの目的は次の3点です。

1. 山岳環境と人間の営みとの関係を地球圏、生物圏、人間圏の観点から総合的に探求する学問分野「山岳科学」を確立して、日本と世界の山岳科学研究を先導する。

2. 産官学連携のもと、山岳・山間地域の環境保全、防減災そして経済活性化を実現し、安心安全で元気な地域社会創生に貢献する。

3. 4月からスタートする4大学(筑波大学、信州大学、山梨大学、静岡大学)共同の山岳科学学位プログラムと連携して、山岳科学を身につけて山岳・山間地域に関わる多くの問題を解決できる人材を育成する。

そのために、筑波大学の4つの特色ある山岳・森林フィールド(菅平高原実験所、八ヶ岳・川上演習林、井川演習林、筑波実験林)と山岳科学を広くカバーする豊富な人材を活用し、山岳・山間地域に関わる先進的な研究を推進します。

センターの特徴

本センターには以下の特徴があります。

1. 出口を見据えた3つの研究部門
既存の研究分野ではなく、研究の出口(山の理解、山の持続的管理、山の活用)ごとに研究部門を設置し、分野融合による山岳科学研究を推進します。

2. 山岳科学研究イニシアティブ
各研究部門間及び学内外との連携を戦略的に構築するための「山岳科学研究イニシアティブ」を設置することで、地域連携、産官学連携、国際・国内共同研究などをスムーズに展開します。

3. 総合科学としての「山岳科学」の確立
海を対象とした「海洋科学」という学問領域は確立していますが、国土の70%を占める山地と森林を対象とした「山岳科学」は形成途上です。総合科学としての「山岳科学」を確立し、卓越した研究で世界を先導します。

4. “山業”を創り出し地方創生の実現に貢献
林業、観光、防減災、水資源、スポーツなど、様々な山岳・山間地域の業(なりわい)の活性化と「“山業”創生」を通じて、安心安全で元気な地域社会づくりに貢献します。

5. 山岳科学の素養を備えた新たな人材の育成
山岳科学学位プログラムの中核組織として、山岳・山間地域に携わる新たな人材の育成に取り組みます。

キックオフシンポジウムの開催

このたび、本センターの設立に向けて“筑波大学山岳科学センターキックオフシンポジウム”を平成29年3月21日に筑波大学東京キャンパスにおいて開催します。

シンポジウムの詳細:http://www.tsukuba.ac.jp/event/e201702061020.html

本件問い合わせ

筑波大学 菅平高原実験センター長
石田 健一郎


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