10月20~21日,カンボジア王立プノンペン大学カンボジア日本人材開発センター(カンボジア王国)において第1回日本・カンボジア学長会議が開催され,本学から,佐藤兆昭国際担当副理事,野村名可男准教授(グローバルコモンズ/生命環境系),木野内聡国際室総務係長が出席しました。
日本・カンボジア学長会議は日本とカンボジアの連携を深めるべく,名古屋大学とカンボジア王立プノンペン大学(以下プノンペン大学)の主催により,今回初めて開催されたものです。
第一回となる今回の学長会議では,日本側から12大学及び文部科学省,日本学術振興会バンコク事務所,在カンボジア日本大使館,カンボジア側から16大学6機関が参加し,日本とカンボジアの大学の教育・研究交流,カンボジアにおける大学教員(教育研究力)の向上,学生のキャリア支援をテーマとして,情報交換がなされました。
開会式では,日本で博士号を取得したプノンペン大学のChet Chealy学長及び,名古屋大学の松尾清一総長,カンボジア青年教育スポーツ省のH.E.Yuok Ngoy長官, 文部科学省 永山賀久 文部科学戦略官並びに在カンボジア日本国大使館 堀之内秀久大使から挨拶がありました。
引き続きセッションが行われ,カンボジア青年教育スポーツ省Nith Bunray高等教育局副局長より,カンボジア経済の急速な発展に伴い,国家を支える人材育成のために高等教育を重要視していること,このために博士号取得者の増加,カリキュラムの開発,研究予算の増額などの政策を進めていることについての報告,また,日本側の各大学による,カンボジアとの交流プログラムなどについての説明がありました。
本学は,野村准教授から本学の紹介及び,大学の世界展開力強化事業に採択されたTAG-AIMS* プログラムにより,平成26年度からカンボジア王立農業大学から毎年6-7名の学生を受け入れていること等について,報告を行いました。
会議最終日の10月21日の夜には,カンボジア日本留学生同窓会が開催されました。日本で学位を取得した同窓生は,多くが政府や高等教育機関,研究機関の要職に就き,現在の国家の成長を熱意をもって支えています。本学一行は,本学で学位を取得した私立カンボジア大学のY Ratana副学長や,Chek Sotha王立アカデミー科学技術研究所食品化学部長と,カンボジア筑波大学同窓会の設立などについて意見交換を行いました。
*Trans-ASEAN Global Agenda Education (TAG)
ASEAN International Mobility for Students (AIMS)