10月6日,モスクワ大学中央図書館(ロシア連邦)において第6回日露学長会議が開催され,本学から,永田恭介学長,臼山利信教授(人文社会系),松崎広好国際室担当課長が参加しました。
今回で6回目となる日露学長会議には日本側から20大学,ロシア側から47大学が参加し,「大学と社会~現代世界と科学と教育~」をテーマとした日露大学間の学術交流及び学生交流について情報交換がなされました。
開会式では,モスクワ大学Victor Antonovich SADOVNICHY学長 (ロシア学長会議会長),東北大学の里見進総長(日露学長会議実行委員会日本側幹事校代表),ロシア教育科学省 Veniamin KGANOV副大臣並びに在モスクワ日本国大使館 大槻耕太郎公使参事官(本学国際総合学類卒業生)から歓迎の挨拶がありました。
引き続きプレナリーセッションが行われ,モスクワ大学 SADOVNICHY学長,文部科学省高等教育局国際企画室 岩淵秀樹室長他,23の大学から日露の交流状況等について報告がありました。SADOVNICHY学長からは,モスクワ大学の取組みとして,スーパーコンピュータ開発,宇宙プログラム(人工衛星),ノアの箱舟プロジェクト(生物細胞保護),雀が丘計画(科学技術クラスター構想),基礎教育・学際科目の重要性,新たな世界大学ランキング構想等について紹介があり,岩淵室長からは,日露交流の歴史の中で,筑波研究学園都市はロシアのノボシビルスクがモデルとなったことが紹介されました。
永田学長は,大学の世界展開力強化事業により本学とロシアの学生交流が近年急速に進展していること,ロシアの3つの医科大学と本学附属病院を中心とした医学分野での交流,柔道を始めとするスポーツ分野での交流,教育・人文社会分野での交流,バイオリソースや物理学分野での研究協力等について報告しました。
最後に,日露関係機関による覚書・協定等の締結式が行われ,日露高等教育機関連盟設立を含む第6回日露学長会議共同コミュニケ(共同声明)が採択されました。
翌10月7日,本学一行は在モスクワ日本国大使館を訪問し,上月豊久特命全権大使を表敬し,今後の日露交流等について意見交換を行いました。