8月7日,中井直正教授(筑波大学・数理物質系)が実施責任者の「自作の望遠鏡で宇宙を見よう」を開催しました。
本プログラムは,科研費による研究成果の社会還元を目的に,中学生を対象として,望遠鏡の仕組みを理解したうえで実際に受講生自身が望遠鏡を製作し,その望遠鏡を使って月や星をみるというもので,平成21年度から8回連続して開催されている大人気プログラムです。募集人数も年々増加し,今年度は定員数を中学生45名としましたが,それを超える多数の応募をいただき,抽選により参加者を決定しました。
前半は,中井教授の講義「電波でさぐる宇宙」を受講後,宇宙航空研究開発機構(JAXA)を見学し,日本の宇宙開発に触れ,後半は,口径4センチの光学望遠鏡の製作を行いました。日没とともに,全員自作の望遠鏡を持って屋上に上がり,ピント合わせや観測方法等について学びました。一日中快晴に恵まれ,西空には水星・金星・木星,南空には火星・土星をみることができ,それらを手がかりに受講生達は星座の位置や観測のコツを掴んでいたようです。プログラム終了後に,実施責任者から受講生一人ひとりに修了証書の「未来博士号」が授与され,受講生全員で撮影した記念写真がプレゼントされました。